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北マケドニアの首都: スコピエ

スコピエ(Skopje)は、北マケドニアの首都であり、同国最大の都市です。歴史的、文化的、経済的な中心地として、古代から現代に至るまで多くの重要な役割を果たしてきました。この記事では、スコピエの概要、歴史、主要な観光スポット、豆知識をまとめていきます!

目次

概要

スコピエはバルカン半島の中央部に位置し、ヴァルダル川が市内を流れています。この都市は多様な文化と宗教が共存しており、イスラム教とキリスト教の建築物が共に立ち並んでいます。スコピエは重要な交通の要所でもあり、鉄道や道路網が発達しています。

歴史

  • 古代から中世: スコピエは古代ローマ時代にスコピア(Scupi)として知られ、戦略的な要地として発展しました。ビザンチン帝国、ブルガリア帝国、セルビア帝国の支配を受け、中世には要塞都市としての役割を果たしました。
  • オスマン帝国時代: 14世紀後半から500年以上にわたり、オスマン帝国の支配下にありました。この期間に多くのモスクやバザールが建設され、イスラム文化が深く根付くこととなりました。
  • 近代と現代: 第一次世界大戦後、ユーゴスラビア王国の一部となり、第二次世界大戦後はユーゴスラビア社会主義連邦共和国の構成国であるマケドニア社会主義共和国の首都となりました。1991年に北マケドニアが独立を果たすと、その首都となりました。

主要な観光スポット

  1. マケドニア広場: スコピエの中心地で、マケドニアの戦士の巨大な像が立っています。広場周辺には多くのカフェやレストランがあり、観光客に人気のスポットです。
  2. スコピエ城(カレ): ヴァルダル川を見下ろす丘の上に位置する古代要塞で、市内を一望できます。歴史的な遺跡とともに、散歩やピクニックにも適した場所です。
  3. オールドバザール: オスマン時代から続くバザールで、狭い通りには多くの商店やカフェが立ち並びます。伝統的な手工芸品や土産物を購入することができます。
  4. ストーンブリッジ: ヴァルダル川に架かる歴史的な石橋で、スコピエのシンボル的存在です。15世紀に建設され、現在も使用されています。
  5. ホリーメリートヴラスキ大聖堂: 北マケドニアの主要な正教会の教会で、美しい建築と内部のフレスコ画が見どころです。

ムスタファ パシナ ジャミーヤ

1492年にオスマン帝国のムスタファ・パシャによって建設されたモスク

見どころ

  1. モスクの建築: モスクの建築は、オスマン帝国時代の典型的なスタイルを反映しています。大理石の柱、精巧な装飾、そして美しいドームが特徴です。
  2. 内部装飾: モスクの内部は、イスラム芸術の美しいカリグラフィーと装飾で彩られています。特に、ミンバール(説教壇)とミフラーブ(祈りの方向を示す壁のくぼみ)の装飾が見事です。
  3. 庭と霊廟: モスクの庭には、ムスタファ・パシャの霊廟があり、静かで荘厳な雰囲気を醸し出しています。庭自体も手入れが行き届いており、散策に適しています。
  4. 古いバザール地区: モスク周辺の古いバザール地区も訪れる価値があります。ここでは、歴史的な商店やカフェ、レストランがあり、マケドニアの文化と歴史を感じることができます。

アクセス

飛行機でのアクセス

スコピエの主要な国際空港は、スコピエ国際空港(Skopje International Airport, アレクサンダー大王空港とも呼ばれます)です。空港は市内中心部から約23キロメートル東に位置しています。

主な航空路線

  • ヨーロッパの主要都市からの直行便: ウィーン、イスタンブール、チューリッヒ、フランクフルト、ブダペスト、ベルリン、パリ、アテネなどから直行便が運航されています。
  • 格安航空会社: Wizz Airなどの格安航空会社が多くのヨーロッパ都市とスコピエを結んでいます。

空港から市内へのアクセス

  • バス: 空港と市内中心部を結ぶシャトルバスが運行されています。所要時間は約30〜40分です。
  • タクシー: 空港タクシーサービスが利用できます。所要時間は約20〜30分で、料金は約20〜30ユーロです。
  • レンタカー: 空港内には複数のレンタカー会社があり、レンタカーを利用することも可能です。

電車でのアクセス

スコピエは国際的な鉄道網にも接続しており、近隣の国々から電車でアクセスすることができます。
ベオグラードからスコピエを経由してテッサロニキに行く夜行列車が季節限定で運行しているよう。

夜行列車 B334

https://rail.cc/ja/night-train/thessaloniki-belgrade-b-334/415

  • ベオグラード(セルビア)から: スコピエとベオグラード間を結ぶ国際列車が運行されています。所要時間は約8〜9時間です。
  • テッサロニキ(ギリシャ)から: テッサロニキからスコピエへの列車も運行されており、所要時間は約4〜5時間です。

バスでのアクセス

スコピエには多くの国際バスが発着しており、バルカン半島内外の主要都市からアクセスが可能です。

  • ソフィア(ブルガリア)から: 所要時間は約5〜6時間 (1日2便)
  • ティラナ(アルバニア)から: 所要時間は約6〜7時間 (1日5便)
  • ベオグラード(セルビア)から: 所要時間は約7〜8時間 (1日5~7便)

便数はFlixbus調べ

車でのアクセス

スコピエはバルカン半島内の主要な高速道路網に接続しており、自家用車やレンタカーでのアクセスも容易です。

  • ベオグラード(セルビア)から: 約440キロメートル、所要時間は約5〜6時間
  • テッサロニキ(ギリシャ)から: 約230キロメートル、所要時間は約3〜4時間

市内の交通

スコピエ市内の交通は以下の方法で移動することができます。

  • バス: スコピエ市内には広範なバスネットワークがあり、主要な観光スポットや市内各地にアクセス可能です。
  • タクシー: 市内にはタクシーが多く、比較的安価で利用することができます。流しのタクシーやタクシーアプリを利用することができます。

これらの交通手段を利用して、スコピエへのアクセスと市内の移動がスムーズに行えます。

豆知識

  1. 1963年の地震: スコピエは1963年に大規模な地震に見舞われ、街の80%以上が破壊されました。この地震を契機に都市の再建が行われ、現在のモダンな都市景観が形成されました。
  2. 多様な文化: スコピエはアルバニア人、セルビア人、トルコ人など、多様な民族が共存する都市です。そのため、多言語が飛び交う活気あふれる街となっています。
  3. マザー・テレサの故郷: ノーベル平和賞受賞者のマザー・テレサは、1910年にスコピエで生まれました。市内には彼女の記念館があり、その生涯を紹介する展示が行われています。
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